シャドーバンキング解体新書中国の不動産バブルの原因となっている、謎の金融システムの実体

シャドーバンキングとは?その定義について

当サイトでは、中国のシャドーバンキング(影の銀行)問題について、詳細に分析していきます。まず、シャドーバンキングには、広義の意味と、今回中国で問題となっている意味の、二通りの定義があります。

広義でのシャドーバンキングとは、公の統計には表れない「地下経済」全般を指す言葉です。 地下経済とは、政府が実体を把握しきれない非合法な経済活動のことで、麻薬密売や売春などの非合法ビジネスや、合法的な商売でも脱税された部分や、宗教法人へのお布施など税が掛からないものも該当します。新興国では、貧困層が行う家族経営の商売などの脱税が事実上黙認されていますし、マフィアなど闇組織の活動も盛んなので、地下経済の規模がGDPの半分を超える国もあります。

一方、2013年に日本で一躍話題となった、中国のシャドーバンキング問題というのは、もう少し定義の意味が狭いです。中国で問題となっているのは、不動産融資の規制を回避するために使われる「理財商品」というものです。

シャドーバンキング=融資平台が作った理財商品

中国ではかねてより、不動産バブルが進行しており、政府はその抑制のために様々な規制を設けています。しかし、銀行は不動産バブルに乗って更に儲けたいと考えており、また一般の中国人投資家もより高い利回りの金融商品を求めています。

このニーズに答えるべく作られたのが、理財商品や融資平台というものです。銀行が規制を回避する為に、不動産投資に特化した融資平台と呼ばれる別会社を作り、理財商品という不動産投資ファンドのようなものを作って、個人投資家から資金を集めるのです。詳しくはシャドーバンキングの仕組みのページをご覧下さい。

この理財商品・融資平台が不動産バブルを助長して、中国経済のアキレス腱となりつつあるのです。

当サイトでは、シャドーバンキングとはこの理財商品に関する部分だけと定義づけており、地下経済全般の話は別扱いにしています。中国をはじめとする新興国では、地下経済は長年続いている当たり前の経済活動であり、それが金融危機を招いたり国家を揺るがすような存在ではないからです。中国で問題なのは、あくまで不動産バブルに拍車を掛けている「理財商品」の部分だけです。

しかし、理財商品だけに限ったとしても、中国のシャドーバンキングの規模はおよそ130兆円に達しており、バブルが弾けると経済へ相当な悪影響が及ぶと懸念されています。そして、この問題を穏便に解決する事はほぼ不可能で、必ず誰かがバブルが弾けるツケを払わねばいけない状況なのです。

基本情報 シャドーバンキングとは? シャドーバンキングの仕組み シャドーバンキングの規模 中国は不動産バブルなのか? 日本の不動産バブルとの類似点 サブプライム問題との共通点 規制は難しい 
経済への影響 世界経済への影響 日本への影響 問題の解決方法は? 破綻(デフォルト)は避けられない 人民元の切り下げもあり得る?
中国への投資 中国株への投資は控えるべきか? 空売りやベア型ETFで儲けられるか?
シャドーバンキング解体新書
Copyright (C) 2013 shadowbank.nobisiro.com All Rights Reserved.